【ひ】ひょうたんと美女とヒュー・ジャックマン

呼ばれて答えると…

安野光雅さんの絵を毎回五十音ブログのキーワードにしているが、『ひょうたん』の思い出がない。思い出せるのは崎陽軒の醤油の入れ物と、金角銀角くらいだ。

西遊記に登場する金角・銀角という悪役の道具の一つにひょうたんがある。相手の名前を呼んで、それに返事をすると、返事をした者がひょうたんに吸い込まれてしまうのだ。そしてその後、溶けて水になってしまう。

最初に読んだとき、名前を呼ばれて返事をするのが怖くなって、しばらくのあいだは学校で呼ばれても黙っていたのを覚えている。顔で返事をしていた。

悟空と猪八戒と沙悟浄の仲が悪かったのも印象的だ。桃太郎の手下のイヌ、サル、キジは力を合わせて戦うのに、悟空たちは仲良しの喧嘩ではなくて、本気で足を引っ張りあってるのが面白い。

小説の三蔵法師は気弱なイメージだけど、テレビドラマで見た三蔵法師は優しくしっかりしていた。そのうえ透き通るように美しく、混じり気のない結晶のようだった。

夏目雅子さんの三蔵法師なら、悟空(マチャアキ)、猪八戒(西田敏行さん)、沙悟浄(岸部四郎さん)も、そりゃあ言うこと聞くし、仲間を出し抜こうとするよねぇ〜と思いながらテレビを見ていた。

夏目雅子さん演じる三蔵法師
※画像はお借りしました

好きの始まり

美しい人が多い芸能界でも、夏目雅子さんほどの美女はそれほどいないだろう。27歳で亡くなられて本当に残念だ。まだ生きていらしたら、数々の名作が生まれていたと思う。

ちなみに、フランス語では美女のことを「ラ・ベル」というそうだ。『美女と野獣』の主人公ベルも、その美しさからこう呼ばれている。

1995年、赤坂ミュージカル劇場(現TBS赤坂ACTシアター)の杮落としは、劇団四季の『美女と野獣』だった。当時10歳だった長女を連れて観劇し、メロメロになってしまった。私のミュージカル好きの始まりである。

舞台という限られた空間の中で、どこまでも広がっていく想像の世界。情感たっぷりの曲を豊かな表現で歌い上げたかと思うと、今度はリズミカルにステップを踏みながら明るい曲調で次のシーンへ観客を誘う。時計や燭台のコスチュームの不思議なリアリティ。

設えられた壁いっぱいの本棚を見たときのベルの感動は、私の感動そのものだった。

翌年にもう一度観た後、『美女と野獣』は地方に行ったきりで2010年までお預けを食らったが、私のベル愛は変わらず。

所属していた女声コーラスグループbelleで、「次のコンサートは一人一曲ずつソロを歌うように」と先生に言われた時も、迷わず『変わり者のベル』を歌いたいとお願いしたほどだ。どうせ上手くないのだから好きな歌を歌おうと思う私は、度胸の塊かもしれない。

長女が作ってくれた衣装を着て嬉しそうに歌う私

レミゼLOVE

ミュージカルだけではなく、2017年に公開した映画『美女と野獣』も大好きである。五本の指に入る。うん。

映画の五本の指の中に『レ・ミゼラブル』もある。こちらは2012年公開。

舞台のレ・ミゼラブルも、初演を観るチャンスこそ逃したものの、繰り返し観ている大のお気に入りだ。石丸幹二さんにハマる前のFacebookでは、けっこうレミゼレミゼと熱く語っている。

映画化と聞いたときに、舞台の重厚感をどのように表すのだろうと思った。生オーケストラと歌が響きあって起こる劇場内の圧も。何よりレミゼは、全編が歌のみで構成されていて語りはない。難しいだろう。

だが、そんな心配は杞憂であった。胸が熱くなる作品で、各方面で絶賛の嵐。私も何回も映画館に足を運んだ。

従来のミュージカル映画は、歌だけ別に収録して口パクの演技に重ねて作るのが当たり前。けれどレミゼは、役者が演技しながら歌うライブの声を収録したらしい。そのことを知って、「だから舞台の良さを損ねることないまま、映像の利点を上乗せできたんだ!」と妙に納得した。

キャストの一人ひとりが非常に魅力的だったが、中でも主役のジャン・バル・ジャンを演じたヒュー・ジャックマンの力は大きい。演技はもちろん、歌が抜群に上手い。

X-メンのウルヴァリンの印象しかなかったが(しかも苦手なジャンルなので未見だが)、実はミュージカル界でも実力派と言われているらしい。いくつになっても知らないことだらけだな私。

その後『グレイテスト・ショーマン』でも、素晴らしい歌と演技を披露し、大ヒットとなったのは記憶に新しい。切なそうな表情や、ちょっとした仕草がキュートなのもGOOD。

結局、理屈ではないところに落ち着くわけである。

左側の本は『レ・ミゼラブル 舞台から映画』。セットの図面なども入っています

左側の本は『レ・ミゼラブル 舞台から映画へ』。セットの図面なども入っていて、かなり詳しいです

ちょっちょ
ヒューを誉めていますが、アンジョルラス役のアーロン・トヴェイトが一番素敵だと思っています

3 件のコメント

  • ちょっちょさん
    今日2月9日誕生日なんです。
    感想コメントじゃあなくすいません。
    良かったら誕生日に言葉もらえませんか?
    宜しく御願いします。

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    ちょっちょです。
    4人の子どもと4人の孫に恵まれましたが、パートナーはおりません。たくさん笑って、たくさん泣いて、たくさん楽しんで、たくさん悩んだ波瀾万丈な人生。まだまだ面白がろうと思っています。
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