ストレングスファインダー

自己肯定感が著しく低かった私が、自分を大切にしようと思い始めたのは、セミナーに参加してストレングスファインダー®︎のことを知ってからだ。

第2のスタートのきっかけになったと思っている(定年はまだだけど)。

まずやってみる

2017年10月『資質でわかる! あなたのアンガーマネジメントのコツ』というセミナーがあり、参加要件が「ストレングスファインダーの上位5つを提示」ということだった。まずは受けてみなくては!!

書店で見つけた本の表紙は、昔見たことがあるものだった。

この本が話題になった10年以上前は、まだ子育てに忙しいころ。興味や関心は、置かれた状況によっても変化するものだな。

書籍についているアクセスコードをWEBサイトに入力してログインし、二者択一の設問に回答すること40分くらい。一問につき20秒の制限時間が設けられているので、直感で答えることが大切だ。一問だけ「んん?」と悩んでしまい答えないまま次に進んでしまった。

終わったらすぐにTop 5が分かる。私は、1位:着想、2位:戦略性、3位:学習欲、4位:達成欲、5位:最上志向。

本に書いてあるそれぞれの資質の特徴を読んで、なるほど当てはまるなと思ったけれど、この時はそのくらいの感触だった。

怒りをコントロール

セミナー当日、まずはアンガーマネジメントから。

「怒るつもりはなかったのに、ついカッとしてしまった…」「その場では怒らなかったけど、やっぱり言っておけば良かった…」など、後から悔やんだ経験は多かれ少なかれ誰にでもあるはず。

こんな「怒りに関する後悔」をしなくて済むようになるのがアンガーマネジメントなんだそうだ。怒りの感情と上手に付き合っていくためにはどうしたらいいかを、講師の松本亜樹子さんが分かりやすく楽しく話してくれた。怒りにコントロールされるのではなく、自分が主体のまま怒りをコントロールするということ。

それから、ストレングスファインダーの話。ここからが目から鱗の連続だった。

講師の寺尾真樹さんの話を聞き、理解を深めてから、9つのグループに分かれた。グループごとに一人ずつストレングスコーチが付く贅沢なワークショップで、「自分自身で○○の資質だなぁと感じるエピソード」を、それぞれの資質ごとに語っていく。自分のことを話し、他の人の話を聞くうちに、少しずつ見えてきたことがある。

資質って一体なに?

占いなどで「優しいけれど優柔不断なところがありますね」なんて言われるのは“性格”。ストレングスファインダーでいう“資質”は、それとは違う。

その“資質”を持つ人たちは、その“資質”の特徴と言われる考え方や行動をいとも簡単に実行する。というか、むしろ無意識にそう考え行動する。そうすることが自然なのだ。そしてそれは繰り返される。

これ以上は、ストレングスファインダーについて詳しく書かれたHPをご覧いただくのが良いだろう。熊本の知識茂雄さんのページは分かりやすい上に愛があふれていてお勧めだ。

どの資質のエピソードにも驚きがあった。例えば “回復志向”と呼ばれる資質の持ち主は、問題点を見つけるのがとても上手い。その上、それを解決したくなり、実際に解決、解消に向けて動くそうだ。

この資質を持つ人たちに「どうやったら問題点を見つけられるのか」と尋ねてみると、特に意識していないという答えが返ってきた。え??

エピソードを聞いてみると、具合が悪い人や落ち込んでいる人に自然と気づくらしい。そして声をかける、「どうしたの?」と。

こういうことが自然と出来る人たちがいる。それを知ったことで私の心は楽になった。

私は、人のこういう機微に気づくのが苦手で、それは自分が優しくないからだと思っていた。優しい人はいつも周りの人の様子に気を配り、私はそれが出来ないと、ちょっと欠けた感じで思っていた。

ところが、なんの苦労もなく無意識に気づく人たちがいるというのだ。なーんだ。私は優しくないんじゃなくて、“回復志向”が弱いだけじゃん。

一位は “着想”

ストレングスコーチが「Top5に“着想”がある人の話を聞きましょう」というので、アイデアを考えるのが楽しいといった話をした。

ストレングスファインダーの資質の名称は、一般的な言葉の意味とズレがあるものも多いが、“着想”は“着想”のままかな。

コーチが「ブレインストーミングの時はどんな感じですか? 付箋を出されたらいくつくらい書きますか?」と聞くので、「止められるまで」と答えると、周囲から「ほーーっ!」と声があがる。

え? だってブレインストーミングだよね? どんどん書いてもいいんだよね?

コーチが笑いながら「浮かばない人は浮かばないんですよ」と言った。

その後の変化

それぞれの資質の具体的な話を聞き、最後に資質に合わせた「怒りのコントロール」のコツを考え、共有してセミナーは終わった。

その後、職場での私は少し変わった。

以前は、私が思いつくままに話してしまうのは、他の人の話す機会を奪っている気がしていた。皆があまり発言しないのは、遠慮があったり、内容に自信がなかったり、話すのが苦手だったり、いろいろな理由があるのだと思っていた。でも、

思い浮かばない、という理由があると考えたことはなかった。

セミナーの後の私は、アイデア出しは私の役割の一つだと思えるようになった。工夫しながら話すと、私の突飛な思いつきでも他の人の意見の誘い水になることも知った。

昔から自分のことを仕切るタイプだと思っていたが、“戦略性”が2位ということを知り、仕切りたいのではなく効率的にゴールに向かいたいんだなと分かった。

それが分かると使い道も見えてくるというもの。

“戦略性”は「頭の中にカーナビがある」と言われ、すごくしっくりした。

そして思った。

めちゃくちゃ便利じゃん。

一度決めたゴールにがむしゃらに突き進むのではなく、目的地を変更されれば「だったらこのコースはどう?」と提案できる。

有料なのか、距離なのか、条件によっても「では、これは?」と指し示す。

そうそう。

私は運転手じゃないんだよね。提案したいの。

 

こんな具合に、私はストレングス・ファインダーで少しずつ楽になっていった。

この後、いろいろなセミナーなどに参加して、ますますストレングス・ファインダーの面白さに気づいていく話は別に書くとしよう。